ドライバーのテンプラの原因と対策|ティーを低くする前に見る2つ
打った瞬間、ボールが真上に上がって前に進まない。
ヘッドの上に白い跡が残る——テンプラです。
この記事は「ティーを低くする」の前に確かめることを書きます。
2026年8月8日に検索上位5記事から指示90件を抜き出しました。
この記事では、その全件分類を基に、
ティーを低くする前に傷の位置とボール位置を確かめる順番を組み立てます。
上位5記事を数えました——ティーを低くしろ/低くするなが同居していました
調査方法:2026年8月8日、
Googleで「ゴルフ ドライバー テンプラ 原因 直し方」を検索し、
上位5記事の全文を取得しました。
記事が読者に示している内容を、見出し単位ではなく指示単位で全件抜き出し、
合計90件を分類しています。
| 処方の内容 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 練習ドリル | 13 | 14.4% |
| 体重移動 | 12 | 13.3% |
| ティーの高さ | 9 | 10.0% |
| 構え・スタンス | 9 | 10.0% |
| ボール位置 | 5 | 5.6% |
| 軌道 | 5 | 5.6% |
| 頭の位置 | 4 | 4.4% |
| 入射角・最下点 | 6 | 6.7% |
| その他(用語説明・クラウンの傷・応急処置・器具・クラブ・意識など) | 27 | 30.0% |
ティーの高さが9件と多いのですが、中身が割れていました。
- 1位・4位:「ティーが高すぎるとクラブがボールの下を潜り込む。高くしすぎない」
- 3位:「テンプラ対策として低くティーアップするのはすすめない。むしろ高くして横から払い打つ練習をする」
- 6位:ラウンド中の応急処置としては「若干低くして、ヘッドが下に入る隙間をなくす」
低くしろ、と、低くするな、が同居しています。
どちらも理屈は通っていて、低くすれば潜り込む隙間は減るが、低いほど上から打ち込みたくなるという副作用があるためです。
ただ、読者がどちらを採るかを決める材料はありませんでした。
切り分け手順を書いていた記事は5本中1本、数値を伴う指示は90件中11件=12.2%です。
テンプラは「打ち込んだ」結果です——高さは引き金にすぎません
順番を整理します。
テンプラは、ヘッドがボールの下に潜り込んでフェース上部(クラウン)に当たる現象です。
潜り込むには2つの条件が要ります。

条件1:潜り込む隙間があること。
ティーが高いほど、ボールの下に空間ができます。
条件2:ヘッドが上から鋭角に入ること。
横から払えば、隙間があっても潜り込みません。
上から入るからこそ、下をくぐります。
ここが分かれ目です。
ティーの高さは条件1(引き金)で、条件2(動き)が本体です。
高さだけ下げると、その日は出にくくなりますが、鋭角に入る動きは残ります。
3位の記事が「低くティーアップするのはすすめない。
低くすると余計に上から打ち込みたくなる」と書いているのは、この副作用を指しています。
逆にいえば、クラウンに傷がついている=上から入っている証拠です。
上位5記事のうち3本がこの傷に言及していました。
傷は物証なので、記憶より当てになります。
▲ 「「テンプラ矯正法」ドライバーのテンプラはなぜ起こるのか!?直し方からドリルまで徹底解説!【ゴルフレッスン】」(矢野東 GOLF TV・日本語)。
テンプラが起きる仕組みを、ヘッドの入り方から説明しています。
ここでいう条件2(鋭角な入射)の実演として見られます。
まず確かめる——傷の位置とボール位置の2つ
ティーを触る前に、2つ確認します。
どちらも打つ前に、その場でできます。

1. クラウンの傷はどこに付いているか。
フェースに近い側(前寄り)に集まっているなら、わずかに潜っただけです。
ヘッドの真上や後方まで傷が及んでいるなら、深く潜っています。
後者ほど入射角が鋭角です。
2. ボールは左に寄りすぎていないか。
上位記事の基準は左足かかとの線上から、ボール1〜2個ぶん右まで(3位の記事の数値)。
左に置くほど、ヘッドが上昇しきったところで当たるため、下に潜る余地が増えます。
そのうえで高さです。
基準は構えたときにボールがヘッド上端から半分ほど出る高さで、
上位記事の複数が同じ値を挙げていました。
ここより高くしている自覚があるなら、まず基準に戻します。
| 状況 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 基準より高くしていた | 半分出る高さへ戻す | 隙間そのものを減らす |
| 基準の高さで出ている | 高さは触らず、ボールを右へ1個 | 上がりきる前に当てる |
| 高いまま練習したい | ヘッドを地面から浮かせて構える | 3位の記事の指示。付けたままだと潜り込む |
| ラウンド中に出た | 1段低く+クローズスタンス | その場の応急処置(6位・3位) |
この表の使い方で1つだけ注意があります。
一度に2つ以上動かさないでください。
高さとボール位置を同時に変えると、テンプラが止まったときにどちらが効いたのか分からず、
次に出たときにまた両方を疑うことになります。
1つ動かして10球、が最短です。
また、練習場のマットではテンプラの判定が甘くなります。
マット用のゴムティーは高さの刻みが粗く、
実際のコースで使っているティーより高いことが多いためです。
コースで使う高さを再現できないなら、判定はボール位置と傷の側で行ってください。
頭が左へ動くと、弧が前へずれて潜ります
条件2(鋭角に入る動き)の中身に入ります。
上位記事で最も多かったのは体重移動でした(12件)。
具体的には、ダウンスイングで頭が左(ターゲット方向)へ移動すると、
弧の底も一緒に左へ動きます。
ボールに対して弧が前へずれるので、ヘッドは下りきる前に当たる——
つまり上から潜る形になります。
だから対策は「頭を残す」になります。
6位の記事は、正しいドライバーショットでは頭がボールより右にある形(ビハインドザボール)になると書いていました。
ただ、「頭を残す」は意識の指示なので、できたかどうかを自分で判定できません。
残せたかどうかを外から分かる形にしてください——
頭の左すれすれに物を置いて素振りし、触れたら動いたと判定する方法が、
この記事の姉妹記事にあります(ダウンスイングで左に流れるスウェーの直し方)。
テンプラと左へのスウェーは、同じ動きの別の出方です。
そもそも意識で直せない理由は別の記事にまとめています(感覚では直せない4つの理由)。
▲ 「【上手な人がやってる】ティーショットを劇的に安定させる方法【ティーの高さと球の位置で球筋を打ち分けよう】」(ひぐけんゴルフTV・日本語)。
ティーの高さとボール位置の組み合わせで球筋が変わることの解説です。
この記事の確認2つを、実際の打ち分けとして見られます。
もう1つ、体重移動12件の中身にも触れておきます。
多かったのはアドレスで右足に6:4ほど体重を置くという指示でした(1位・4位の記事が同じ配分を挙げています)。
これは頭を右に残しやすくするための準備で、動きそのものを直すものではありません。
準備として入れておく価値はありますが、
これだけでテンプラが止まらない場合は、準備ではなくダウンスイング中の移動が原因です。
順序としては、構えの配分は「入れておくもの」、
頭の位置は「練習で直すもの」と分けて考えると混乱しません。
構えを変えた日に止まったなら準備側、
変えても出続けるなら動き側、という切り分けにもなります。
10球ずつ、順に試します
まとめます。
テンプラは条件が2つあるので、片方ずつ外していきます。
1. 基準の高さ(半分出る)に戻して10球。
ここで止まるなら、原因は高さ側でした。
2. まだ出るなら、ボールを右へ1個ぶん動かして10球。
当たる位置を上がりきる前に持ってきます。
3. それでも出るなら、頭の位置の練習へ。
ここまで来たら高さやボール位置の問題ではなく、弧そのものが左へずれています。
各段でクラウンの傷が増えたかどうかも一緒に見てください。
傷が増えなくなった段が、原因のあった段です。
そして弧が毎回同じ場所に来ない根には、腕と体がバラバラに動く問題が残ります。
腕だけで振ると弧の底は1球ごとに変わるので、
高さを合わせても安定しません(ボールを挟む練習の記事)。
下側に外すミス——手前を叩くダフリやチョロ——が同時に出ている場合はドライバーでダフる・チョロが出る原因が対になる記事です。
よくある質問
テンプラを直すには、ティーを低くすればいいのですか?
低くすれば潜り込む隙間は減るので、その日は出にくくなります。
ただし上位記事の1本は「低くティーアップするのはすすめない。
低くすると余計に上から打ち込みたくなる」と指摘しており、副作用があります。
この記事の考え方では、ティーの高さは引き金で、上から鋭角に入る動きが本体です。
まず基準(ボールがヘッド上端から半分出る高さ)に戻し、それでも出るならボール位置、
さらに出るなら頭の位置、という順で外していってください。
ヘッドの上に傷がつきました。放置しても大丈夫ですか?
見た目の問題として気にする方が多い部分ですが、
傷そのものより、傷が「上から潜って当たった物証」であることが重要です。
上位5記事のうち3本が傷に言及しており、うち一部は補修の話にも触れています。
修理の要否はメーカーや保証の条件によるので購入店に確認してください。
この記事の観点では、傷の位置(フェース寄りか、真上や後方まで及んでいるか)を見ることで、
潜り込みの深さが判断できます。
テンプラとチョロは何が違いますか?
外し方が逆です。
テンプラはヘッドがボールの下に潜り込んでフェース上部に当たるミスで、
球は高く上がって前に進みません。
チョロはボールの赤道より上をこするミスで、球は上がらず転がります。
ドライバーの弧でいえば、テンプラは下から突き上げる形、
チョロは上がりきった位置で当たる形です。
同じ人に両方出ることもあり、その場合は弧の底の位置が毎回変わっている可能性が高いので、
高さやボール位置より先に、弧そのものを安定させる練習が必要になります。
ラウンド中にテンプラが出たら、その場で何をすればいいですか?
2つです。
ティーを1段低くすること、
そして上位記事にあった応急処置としてクローズスタンス(右利きなら右足を10〜20センチ後ろに引く)で構えることです。
どちらもヘッドが上から入りにくくなる処置で、原因が何であってもその日の被害を減らせます。
スイングそのものを直そうとすると別のミスが増えるので、
原因の切り分けは練習場に持ち帰ってください。
高さとボール位置を順に外していけば、テンプラは前に進みます。ただ、なぜ弧の底は毎回同じ場所に来ないのか——そこは高さを合わせても残ります。残った半分の答えを、このリンクの先で読めます。
弧の底が毎回ずれる訳を知る30日間 全額返金保証つき
※練習の効果には個人差があります。本記事は一般的な練習情報の提供を目的としています。