ドライバーのテンプラの原因と対策|ティーを低くする前に見る2つ

公開: 2026年8月10日更新: 2026年9月18日JIKU GOLF 編集部

打った瞬間、ボールが真上に上がって前に進まない。

ヘッドの上に白い跡が残る——テンプラです。

この記事は「ティーを低くする」の前に確かめることを書きます。

2026年8月8日に検索上位5記事から指示90件を抜き出しました。

この記事では、その全件分類を基に、

ティーを低くする前に傷の位置とボール位置を確かめる順番を組み立てます。

上位5記事を数えました——ティーを低くしろ/低くするなが同居していました

調査方法:2026年8月8日、

Googleで「ゴルフ ドライバー テンプラ 原因 直し方」を検索し、

上位5記事の全文を取得しました。

記事が読者に示している内容を、見出し単位ではなく指示単位で全件抜き出し、

合計90件を分類しています。

処方の内容 件数 割合
練習ドリル 13 14.4%
体重移動 12 13.3%
ティーの高さ 9 10.0%
構え・スタンス 9 10.0%
ボール位置 5 5.6%
軌道 5 5.6%
頭の位置 4 4.4%
入射角・最下点 6 6.7%
その他(用語説明・クラウンの傷・応急処置・器具・クラブ・意識など) 27 30.0%

ティーの高さが9件と多いのですが、中身が割れていました。

  • 1位・4位:「ティーが高すぎるとクラブがボールの下を潜り込む。高くしすぎない」
  • 3位:「テンプラ対策として低くティーアップするのはすすめない。むしろ高くして横から払い打つ練習をする」
  • 6位:ラウンド中の応急処置としては「若干低くして、ヘッドが下に入る隙間をなくす」

低くしろ、と、低くするな、が同居しています。

どちらも理屈は通っていて、低くすれば潜り込む隙間は減るが、低いほど上から打ち込みたくなるという副作用があるためです。

ただ、読者がどちらを採るかを決める材料はありませんでした。

切り分け手順を書いていた記事は5本中1本、数値を伴う指示は90件中11件=12.2%です。

テンプラは「打ち込んだ」結果です——高さは引き金にすぎません

順番を整理します。

テンプラは、ヘッドがボールの下に潜り込んでフェース上部(クラウン)に当たる現象です。

潜り込むには2つの条件が要ります。

テンプラが起きる仕組み。ヘッドが上から鋭角に入り、ボールの下へ潜り込んでクラウンに当たる
潜り込む隙間(ティーの高さ)と、潜り込む動き(鋭角な入射)の2条件

条件1:潜り込む隙間があること。

ティーが高いほど、ボールの下に空間ができます。

条件2:ヘッドが上から鋭角に入ること。

横から払えば、隙間があっても潜り込みません。

上から入るからこそ、下をくぐります。

ここが分かれ目です。

ティーの高さは条件1(引き金)で、条件2(動き)が本体です。

高さだけ下げると、その日は出にくくなりますが、鋭角に入る動きは残ります。

3位の記事が「低くティーアップするのはすすめない。

低くすると余計に上から打ち込みたくなる」と書いているのは、この副作用を指しています。

逆にいえば、クラウンに傷がついている=上から入っている証拠です。

上位5記事のうち3本がこの傷に言及していました。

傷は物証なので、記憶より当てになります。

▲ 「「テンプラ矯正法」ドライバーのテンプラはなぜ起こるのか!?直し方からドリルまで徹底解説!【ゴルフレッスン】」(矢野東 GOLF TV・日本語)。

テンプラが起きる仕組みを、ヘッドの入り方から説明しています。

ここでいう条件2(鋭角な入射)の実演として見られます。

まず確かめる——傷の位置とボール位置の2つ

ティーを触る前に、2つ確認します。

どちらも打つ前に、その場でできます。

テンプラの原因を確かめる2つの確認。クラウンの傷の位置とボール位置
傷の位置と構えの2点だけ先に見る

1. クラウンの傷はどこに付いているか。

フェースに近い側(前寄り)に集まっているなら、わずかに潜っただけです。

ヘッドの真上や後方まで傷が及んでいるなら、深く潜っています。

後者ほど入射角が鋭角です。

2. ボールは左に寄りすぎていないか。

上位記事の基準は左足かかとの線上から、ボール1〜2個ぶん右まで(3位の記事の数値)。

左に置くほど、ヘッドが上昇しきったところで当たるため、下に潜る余地が増えます。

そのうえで高さです。

基準は構えたときにボールがヘッド上端から半分ほど出る高さで、

上位記事の複数が同じ値を挙げていました。

ここより高くしている自覚があるなら、まず基準に戻します。

状況 やること 理由
基準より高くしていた 半分出る高さへ戻す 隙間そのものを減らす
基準の高さで出ている 高さは触らず、ボールを右へ1個 上がりきる前に当てる
高いまま練習したい ヘッドを地面から浮かせて構える 3位の記事の指示。付けたままだと潜り込む
ラウンド中に出た 1段低く+クローズスタンス その場の応急処置(6位・3位)

この表の使い方で1つだけ注意があります。

一度に2つ以上動かさないでください。

高さとボール位置を同時に変えると、テンプラが止まったときにどちらが効いたのか分からず、

次に出たときにまた両方を疑うことになります。

1つ動かして10球、が最短です。

また、練習場のマットではテンプラの判定が甘くなります。

マット用のゴムティーは高さの刻みが粗く、

実際のコースで使っているティーより高いことが多いためです。

コースで使う高さを再現できないなら、判定はボール位置と傷の側で行ってください。

頭が左へ動くと、弧が前へずれて潜ります

条件2(鋭角に入る動き)の中身に入ります。

上位記事で最も多かったのは体重移動でした(12件)。

具体的には、ダウンスイングで頭が左(ターゲット方向)へ移動すると、

弧の底も一緒に左へ動きます。

ボールに対して弧が前へずれるので、ヘッドは下りきる前に当たる——

つまり上から潜る形になります。

だから対策は「頭を残す」になります。

6位の記事は、正しいドライバーショットでは頭がボールより右にある形(ビハインドザボール)になると書いていました。

ただ、「頭を残す」は意識の指示なので、できたかどうかを自分で判定できません。

残せたかどうかを外から分かる形にしてください——

頭の左すれすれに物を置いて素振りし、触れたら動いたと判定する方法が、

この記事の姉妹記事にあります(ダウンスイングで左に流れるスウェーの直し方)。

テンプラと左へのスウェーは、同じ動きの別の出方です。

そもそも意識で直せない理由は別の記事にまとめています(感覚では直せない4つの理由)。

▲ 「【上手な人がやってる】ティーショットを劇的に安定させる方法【ティーの高さと球の位置で球筋を打ち分けよう】」(ひぐけんゴルフTV・日本語)。

ティーの高さとボール位置の組み合わせで球筋が変わることの解説です。

この記事の確認2つを、実際の打ち分けとして見られます。

もう1つ、体重移動12件の中身にも触れておきます。

多かったのはアドレスで右足に6:4ほど体重を置くという指示でした(1位・4位の記事が同じ配分を挙げています)。

これは頭を右に残しやすくするための準備で、動きそのものを直すものではありません。

準備として入れておく価値はありますが、

これだけでテンプラが止まらない場合は、準備ではなくダウンスイング中の移動が原因です。

順序としては、構えの配分は「入れておくもの」、

頭の位置は「練習で直すもの」と分けて考えると混乱しません。

構えを変えた日に止まったなら準備側、

変えても出続けるなら動き側、という切り分けにもなります。

10球ずつ、順に試します

まとめます。

テンプラは条件が2つあるので、片方ずつ外していきます。

1. 基準の高さ(半分出る)に戻して10球。

ここで止まるなら、原因は高さ側でした。

2. まだ出るなら、ボールを右へ1個ぶん動かして10球。

当たる位置を上がりきる前に持ってきます。

3. それでも出るなら、頭の位置の練習へ。

ここまで来たら高さやボール位置の問題ではなく、弧そのものが左へずれています。

各段でクラウンの傷が増えたかどうかも一緒に見てください。

傷が増えなくなった段が、原因のあった段です。

そして弧が毎回同じ場所に来ない根には、腕と体がバラバラに動く問題が残ります。

腕だけで振ると弧の底は1球ごとに変わるので、

高さを合わせても安定しません(ボールを挟む練習の記事)。

下側に外すミス——手前を叩くダフリやチョロ——が同時に出ている場合はドライバーでダフる・チョロが出る原因が対になる記事です。

よくある質問

テンプラを直すには、ティーを低くすればいいのですか?

低くすれば潜り込む隙間は減るので、その日は出にくくなります。

ただし上位記事の1本は「低くティーアップするのはすすめない。

低くすると余計に上から打ち込みたくなる」と指摘しており、副作用があります。

この記事の考え方では、ティーの高さは引き金で、上から鋭角に入る動きが本体です。

まず基準(ボールがヘッド上端から半分出る高さ)に戻し、それでも出るならボール位置、

さらに出るなら頭の位置、という順で外していってください。

ヘッドの上に傷がつきました。放置しても大丈夫ですか?

見た目の問題として気にする方が多い部分ですが、

傷そのものより、傷が「上から潜って当たった物証」であることが重要です。

上位5記事のうち3本が傷に言及しており、うち一部は補修の話にも触れています。

修理の要否はメーカーや保証の条件によるので購入店に確認してください。

この記事の観点では、傷の位置(フェース寄りか、真上や後方まで及んでいるか)を見ることで、

潜り込みの深さが判断できます。

テンプラとチョロは何が違いますか?

外し方が逆です。

テンプラはヘッドがボールの下に潜り込んでフェース上部に当たるミスで、

球は高く上がって前に進みません。

チョロはボールの赤道より上をこするミスで、球は上がらず転がります。

ドライバーの弧でいえば、テンプラは下から突き上げる形、

チョロは上がりきった位置で当たる形です。

同じ人に両方出ることもあり、その場合は弧の底の位置が毎回変わっている可能性が高いので、

高さやボール位置より先に、弧そのものを安定させる練習が必要になります。

ラウンド中にテンプラが出たら、その場で何をすればいいですか?

2つです。

ティーを1段低くすること、

そして上位記事にあった応急処置としてクローズスタンス(右利きなら右足を10〜20センチ後ろに引く)で構えることです。

どちらもヘッドが上から入りにくくなる処置で、原因が何であってもその日の被害を減らせます。

スイングそのものを直そうとすると別のミスが増えるので、

原因の切り分けは練習場に持ち帰ってください。

高さとボール位置を順に外していけば、テンプラは前に進みます。ただ、なぜ弧の底は毎回同じ場所に来ないのか——そこは高さを合わせても残ります。残った半分の答えを、このリンクの先で読めます。

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この記事について

JIKU GOLF 編集部

同調スイングボールなどのゴルフ練習器具を自社で企画・開発・販売する「JIKU GOLF」の編集部です。記事は、検索上位記事の全数分類調査と、運営ストアで蓄積した実測データにもとづいて制作しています。運営者情報

※練習の効果には個人差があります。本記事は一般的な練習情報の提供を目的としています。