フェアウェイウッドが右に飛ぶ|フェースは閉じにいくと直りません

公開: 2026年8月25日更新: 2026年9月1日JIKU GOLF 編集部

フェアウェイウッドだけ、打ち出しから右に飛ぶ。

スイングを見ても大きく崩れている感じはないのに、フェースが開いて当たる——

そうなると誰でも「インパクトでフェースを閉じよう」と考えます。

この記事は、その「閉じにいく」をやめてもらうための記事です。

Yahoo!知恵袋に、

まさに「フェイスをインパクトで閉じるにはどうすればいいか」と聞いた質問があります。

11人が回答しましたが、

読んでいくと面白いことに、複数の回答者が「閉じにいくな」と答えています。

フェースは手で返すものではなく、条件がそろえば勝手に返るものです。

本記事はこの立場を、上位14記事の処方94件の全数分類と、

フェアウェイウッド固有の事情(長さ・地面・ロフト)で裏づけます。

そのうえで、自分で確かめる手順に落とします。

検索上位14記事から抜き出した処方94件と、

Yahoo!知恵袋の11回答を確認しました(出典: Yahoo!知恵袋)。

この記事では、その全件分類を基に、

フェースを手で閉じずに右への球を切り分ける手順をまとめます。

Yahoo!知恵袋の質問。フェアウェイウッドが右に行くことが多く、インパクトでフェイスが開くという相談——11回答・1,546回閲覧

まず「右に飛ぶ」を3つに切り分けます|見るのは出球と打痕だけ

「右に飛ぶ」は、原因の違う3つの球が混ざった言葉です。

10球打って、出球の方向・曲がり・打痕の3つを記録すれば分かれます。

見るもの ① プッシュ ② スライス ③ シャンク気味
出球の方向 打ち出しから右 目標方向へ出る 右へ鋭く・低く
曲がり方 そのまま真っすぐ 途中から右へ曲がる 曲がる余裕なく右
打痕の位置 フェース面の中〜先 フェース面(ヒール寄りが多い) ネック寄り・フェースの根元
主な原因 フェースが軌道ごと右(開いたまま届く) フェースが軌道より開いている ネック当たり(別の問題)

③だけは別問題です。

打痕がネック寄りに出ているなら、フェースの向きではなく当たる場所の問題なので、

シャンクの記事で切り分けてください。

この記事が扱うのは①と②——つまりフェースが開いたまま当たる球です。

知恵袋の質問者が書いた症状——

軌道はインサイドアウトなのにフェースが開き、右へ真っすぐ押し出される——は、①の典型です。

打痕の見方は打点シールの使い方の記事にまとめてあります。

知恵袋の11回答を全部読みました——「閉じ方」を聞いたのに「閉じにいくな」が返ってきた

2ページ目まで含めて11件の回答を全部読み、立場で数えました。

回答の内訳は次のとおりでした。

  • 手首やグリップの形を指すものが2件
  • 体との同調を指すものが2件
  • 「フェースは勝手に返る・操作するな」が2件
  • 構えとボール位置が1件
  • テンポが1件
  • ハンドファーストが1件
  • 残り2件は特定の教材の紹介とそれへの指摘

11回答すべてを、この内訳で確認しました。

ベストアンサー(投票選出)の見立て——

手首の形(右手首の折れ方と左右の手首の重なり)を参照画像つきで示した回答です。

形から入る立場ですが、

これも「インパクトの瞬間に手で閉じろ」ではなく、

開かない形を最初から作っておけ、という趣旨です。

体との同調を指した回答——

インサイドアウトに振るならフェースが開いて当たるのは自然な帰結だとしたうえで、

切り返しからは右腰と手元をひとまとめに動かし、

腰でボールを打つつもりで振るように、という助言。

もう1件は、腕は腕で動かすものではなく、体の構造から動きを考えるべきだという指摘です。

「勝手に返る」派。

フェアウェイウッドのフェースはもともと返りやすい設計なので、

他の番手が普通に打てているなら、わざわざ返す動きを足さないほうがよい、という立場です。

極端なフックグリップでないかを先に疑い、

フェースが緩やかに「かえる」状態を作るべきだ、という回答でした。

ロフトを信頼して、軌道をインサイドインに戻すだけでよい、という回答もここに入ります。

「どうやって閉じるか」への答えとして読むと噛み合っていませんが、

「なぜ開くのか」への答えとして読むと、11件は同じ場所を指しています。

開く原因が構えの形かスイング中の分離かの違いはあれど、インパクトの瞬間の手の操作で解決しろと言った回答は1件もありません。

フェアウェイウッドだけ右に飛ぶ理由|長さ・地面・ロフトの3つです

調べた14記事のうち、フェアウェイウッド固有の事情に踏み込んだ記事は4本だけで、

大半はクラブを問わない一般論でした。

固有の事情は3つあります。

フェースは返すものではなく同調していれば返るものであることを上から見た図。体とクラブが同調していればフェースは目標へ戻り、体だけが先に開くとフェースが開いたまま当たって右へ飛ぶ

長さ——振り遅れがそのまま「開き」になる。

クラブが長いほど、体の回転にヘッドが付いてくるまでの遅れが大きくなります。

体だけが先に開くと、ヘッドは開いたままボールに届く。

アイアンで出ない振り遅れが、フェアウェイウッドの長さで表に出ます。

地面——すくう動きはフェースを開く方向に働く。

地面の球を上げたくてすくいにいくと、手元が浮きます。

上位5位に入っているQ&Aの回答者も、

打ち出しから右に出る球の原因を手元の浮きと体の伸び上がりに置いていました。

手元が浮けば、フェースは開きます。

ロフト——開きが高さでなく「右」に出る。

ロフトの大きいウェッジならフェースの開きは主に高さに化けますが、

ロフトの立ったフェアウェイウッドでは、開きがそのまま右方向の打ち出しと曲がりになります。

同じ開きでも、番手によって見え方が違うだけです。

この3つはどれも、インパクトの瞬間の手の操作では対処できません。

逆に、体とクラブの同調——

構えた時の腕と体の関係が、

回転の間じゅう保たれていること——が戻れば、3つとも同時に消えていきます。

フェースは返すのではなく、返る。

知恵袋の回答者の言葉を借りれば、そういうことです。

直し方|閉じる練習ではなく、開く条件を消します

手順1: 構えの形を先に点検する(毎回右に出る人)——

出球の記録で「毎回右」なら、スイングの前に形を疑います。

グリップが極端に薄い(ウィーク)か、フェースを目標に合わせられていないか。

上位の記事ではグリップをストロングにする処方が4件ありますが、

逆にフックグリップをスクエアに戻せという処方もあり、正面衝突しています。

裁き方は単純で、毎回同じ方向に出るなら形、ときどきなら再現性。

形はこの手順1で直し、ときどきの人は手順2へ進んでください。

手順2: 体の回転にヘッドが付いてくる振り幅を見つける(ときどき右の人)——

ハーフスイングで、腕と胸の間隔を保ったまま体の回転だけで振り、

出球がまっすぐになる振り幅を探します。

そこがいまの同調の限界です。

振り幅を少しずつ広げ、右が混ざり始めたら一段戻す。

フェースを閉じる操作はどの段階でも入れません。

▲ フェアウェイウッドが右に飛ぶ理由(三觜喜一コーチ・日本語)

手順3: 10球の出球記録で答え合わせ——

同じ番手で10球、出球(右・まっすぐ・左)だけを記録します。

まっすぐが増え、左が出ないまま右が減っていれば、開く条件が消えている証拠です。

左が混ざり始めたら、手で閉じにいっています。

手順2に戻ってください。

▲ 右にしか飛ばない人の絶対条件(内藤雄士コーチ・日本語)

最後に、順番の注意を1つ。

手順1(形)と手順2(同調)を入れ替えないでください。

形が乱れたまま同調の振り幅を探すと、その乱れた形ごと固まります。

また、フェアウェイウッドでいきなり探すより、

7番アイアンで出球がまっすぐ揃うことを先に確かめてから長いクラブへ進むほうが、結果的に近道です。

長さは振り遅れを拡大するだけで、原因そのものは短いクラブのうちから始まっています。

やってはいけない直し方

処方94件のなかには、往復ミスの入口になるものが混ざっています。

3つ挙げます。

手でフェースを返す——返すタイミングが合った球だけ真っすぐ飛ぶ、というくじ引きになります。

早ければ左、遅ければ右。

左への引っかけが混ざり始めたら、このくじ引きが始まった合図です。

ドライバーで左が主症状になった方はチーピンの記事の領域です。

出球を確かめずにグリップを変える——

「ときどき右」の人がグリップをストロングにすると、右は減っても左のミスが増えます。

形の変更は「毎回右」を確かめてからです。

左を向いて構える——右に飛ぶ分だけ左を狙う応急処置は、ラウンド中の管理としては正解ですが、

練習場でこれをやると開く条件が固定されます。

応急と練習を分けてください。

上位14記事の処方94件を数えたら、フェアウェイウッド固有の説明は4本だった

2026年8月25日に「フェアウェイウッド 右に飛ぶ」で検索しました。

オーガニック17件のうち動画・SNS2件と、本文を取得できなかった1本を除外しました。

残る記事14本を全部読み、読者への指示を1件ずつ抜き出しました。

合計94件です。

14記事から抜き出した94件を、右への球を分ける3点から確認します。

  • 処方の最多はフェースの向き・閉じ方(14件・14.9%)と練習ドリル(14件)。一方でフェアウェイウッド固有の事情(長さ・地面・ロフト)から書いた記事は14本中4本で、大半はクラブを問わない一般論でした
  • 原因や症状を型で分けた記事は11本ありますが、出球×曲がり×打痕を1枚の表にした記事は0本でした
  • グリップの処方は「ストロングにしろ」4件と「フックをスクエアに戻せ」1件が同居。どちらの人がどちらに従うべきかを裁いた記事はありませんでした

「右に飛ぶ」の答えが一般論とフェース操作に寄っている——これがこの検索結果の空白でした。

だからこの記事は、切り分けの表とフェアウェイウッド固有の3つの理由に紙面を使っています。

よくある質問

グリップをストロングにすれば右には飛ばなくなりますか。

毎回右に出ている方には有効なことがありますが、たまに右が混ざる方には勧めません。

毎回なら構えの形(グリップ)が開きの原因である可能性が高く、

たまになら原因はスイング中の再現性で、グリップを変えると今度は左のミスが増えます。

まず10球の出球記録で「毎回か、ときどきか」を決めてください。

フェースを返す練習をすれば直りますか。

手首で返すタイミングを練習で覚える方法は、合っている日と合っていない日の差が大きく、

右と左を往復しやすくなります。

この記事の立場は、返す動きを足すのではなく、

体の回転にヘッドが付いてくる条件(同調)を作ればフェースは勝手に戻る、というものです。

返す練習は最後の手段にしてください。

ドライバーは右に飛ばないのに、フェアウェイウッドだけ右に飛びます。

ドライバーはティーアップして打つため、地面の球を上げようとするすくいの動き——

手元が浮いてフェースが開く入口——がそもそも入りにくいクラブです。

フェアウェイウッドは地面から打つうえにドライバーに次いで長く、

すくいと振り遅れという開く条件が2つとも重なりやすい。

右に飛ぶのがこのクラブに集中するのはそのためで、腕前が急に落ちたわけではありません。

右に飛ぶ球と一緒に、たまに左への引っかけも出ます。

手でフェースを閉じにいくタイミング合わせが入っているサインです。

合った日は真っすぐ、早すぎた球は左、遅れた球は右になります。

閉じにいく操作をやめて、ハーフスイングで出球がまっすぐになる振り幅から作り直してください。

ドライバーで左が主症状の方は、チーピンを扱った別の記事が該当します。

まずは次の練習で、同じ番手で10球。

出球の方向と打痕だけ記録してください。

ネック寄りの跡ならシャンクの記事へ、フェース面で開いているなら、

閉じる練習ではなく同調の振り幅探しへ。

そもそもフェアウェイウッド自体がまともに当たらないという方は、

フェアウェイウッドが当たらない原因の記事の二分岐が先です。

開く条件の核心は、体の回転から腕とクラブが置き去りになる一瞬です。この分離は、起きた瞬間ほど本人の感覚に残らず、動画でもコマを送らないと見つけられません。分離した瞬間に、その場で知らせてくれる物差しがあれば、手順2の振り幅探しは何倍も速く進みます。なぜ感覚はこの分離を見張れないのか、を次に読んでください。

分離が見えない理由を読む

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この記事について

JIKU GOLF 編集部

同調スイングボールなどのゴルフ練習器具を自社で企画・開発・販売する「JIKU GOLF」の編集部です。記事は、検索上位記事の全数分類調査と、運営ストアで蓄積した実測データにもとづいて制作しています。運営者情報

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