JIKU 分離度スケール
このページは、JIKU GOLF が用いている「腕と体幹の分離度」の判定基準を公開するものです。当サイトの記事で「分離度レベル2」といった表記が出てきたときは、すべてこのページの定義を指します。
なぜ基準を作ったのか
スイングの不調を説明するとき、「手打ち」「腕だけで振っている」「体と腕が同調していない」という言葉がよく使われます。ただ、これらの言葉には共通の基準がありません。ある人の「手打ち」と別の人の「手打ち」が同じ状態を指しているのか、言葉だけでは確かめようがない。指導する側と受ける側で像がずれたまま話が進むと、直したつもりが直っていない、という食い違いが起こります。
そこで私たちは、腕と体幹がどれくらい分離しているかを、感覚ではなく振り幅で判定する3段階の基準を定めました。用具の性能ではなく動きの状態を測る基準なので、当社の商品を使わなくても判定できます。
判定の根拠
判定の土台にしているのは、コネクションドリル(同調ドリル)と呼ばれる古典的な練習法です。両腕の間や脇に物を挟んで振り、腕が体幹から離れた瞬間に挟んだ物が落ちる、という物理現象を利用します。米国のコーチング現場で長く使われてきた方法で、当社が考案したものではありません。
この方法の本質は、分離が起きた瞬間が、判定者の主観を経ずに分かることにあります。落ちたか落ちていないかは見れば分かるので、指導者がいなくても、撮影しなくても、その場で判定できます。当社はこの落下が起こる振り幅を段階に区切っただけです。
JIKU 分離度スケール(3段階)
| レベル | 判定 | 意味 |
|---|---|---|
| レベル1 | 肩から肩(時計の9時→3時)まで振っても落ちない | フルスイングに近い振り幅まで、腕が体幹についてきている状態 |
| レベル2 | 肩から肩では落ちるが、腰から腰(8時→4時)では落ちない | 小さい振り幅では同調しているが、振り幅を広げると腕が先に動き出す状態 |
| レベル3 | 腰から腰でも落ちる | ごく小さい振り幅から腕が単独で動いている状態 |
判定条件(この条件を外れた測定は当サイトの基準としません)
- 挟む位置:両前腕の内側、肘と手首の中間あたり。脇ではなく前腕で挟みます
- 挟む物:落ちたことがはっきり分かるものであれば何でも構いません。タオルを丸めたもの、クッション、当社の同調スイングボールなど。空気で膨らませるタイプの場合は、軽く挟んで形が少し変わる程度の空気量にします
- クラブ:7番アイアン。番手が変わると振り幅の感覚が変わるため、判定は7番で統一します
- 振り方:素振り。ボールを打つと当てにいく動きが混ざるため、判定は素振りで行います
- 回数:各振り幅で3回振り、3回中2回以上落ちた場合に「落ちた」と判定します。1回だけの結果では判定しません
- 順序:肩から肩 → 腰から腰 の順に、大きい振り幅から試します
判定の手順
- 7番アイアンを持ち、両前腕の内側に物を挟みます
- 肩から肩(時計の9時から3時)の振り幅で3回素振りします
- 3回中2回以上落ちなければレベル1です。ここで終了します
- 3回中2回以上落ちた場合は、腰から腰(8時から4時)の振り幅で3回素振りします
- ここで3回中2回以上落ちなければレベル2、落ちればレベル3です
この基準で分かること・分からないこと
分かること:どの振り幅から腕が体幹を置き去りにし始めるか。分離が起きる境目の位置。
分からないこと:スコアや飛距離との関係、上達の速さ、球筋がどう変わるか。分離度はスイングの一側面を測るものであり、ゴルフの上達度を表す指標ではありません。レベル1だからスコアが良い、レベル3だからスコアが悪い、という対応関係を当社は主張しません。
また、この基準は特定の症状の原因を確定するものでもありません。スライスやシャンクには複数の要因があり、分離度はそのうちの一つを見ているにすぎません。
この基準の使用について
この判定基準は自由に参照・引用していただいて構いません。引用の際は「JIKU 分離度スケール」という名称と、このページのURLを併記してください。当社の商品を使用する必要はありません。
基準の内容について疑問やご指摘がある場合は、お問い合わせからご連絡ください。判定条件は運用しながら見直すことがあり、変更した場合はこのページの改定履歴に記載します。
改定履歴
- 2026年8月2日:制定